2022年4月24日、合同会社みんプロは中小企業診断士向けセミナー「実践!セルフ・ブランディング~新人診断士のためのSNS活用術」を、リアル方式にて開催しました。

当日は、本セミナーの後に、みんプロ塾のオリエンテーションも予定されていたこともあり、集合形式のセミナーながら、新人診断士の方々を中心として16人が受講しました。

今回のセミナーでは、柳内茂樹会員が講師を努め、「エニアグラム」という、人の性格類型の分類手法を学びました。

「エニアグラム」(ギリシャ語で、エニア=9、グラム=図)とは、人が意思決定や行動を起こす直接的な要因=「動機」の違いによって、人の性格を9つの類型で捉える考え方で、原始キリスト教会でも内面の成長を促すものとして利用されるなど古い歴史を持ちますが、20世紀に入り西洋社会で紹介され体系化された手法です。これによって、自分の特徴やコミュニケーションの癖を知り、また、自分と他者との価値観の違いを理解することで、より効果的なコミュニケーションのあり方を探求することができます。

まさに今回参加された新人診断士の方々にとって、良質な人間関係醸成の第一歩となり、また、協力的で強いチームを生み出す土台の構築につながる考え方として、これから歩み始める診断士活動における糧となる手法といえるでしょう。

今回の講義は、敢えて集合形式をとることで、「エニアグラム」の概要について座学で学ぶだけではなく、グループワークを通じ、自身の性格タイプ診断結果をふまえた自己紹介と意見交換、自分の日頃の言動の癖の振り返り、これにもとづく「お絵描き」など、いろんな切り口から、自分と向き合う作業を行いました。また、他の方が描いた「絵」についての発表を聞きながら、自分にも当てはまる部分を痛感したり、自分との違いを納得したりすることで、改めて自分自身について深い「気付き」を得るとともに、周囲の人々に対する「理解」のヒントを掴むことができたのではないかと思います。最後に、各タイプが今後成長していくべき方向性についても示されました。

今回のセミナーが、受講者の皆さんにとって、自分の特性をより深く洞察するとともに、今後、自分自身の領域をどんな方向に拡大していくべきかについて考える良いきっかけになれば幸いです。

コロナ禍が長引くなか、ひさびさのグループワークではありましたが、Webでは味わえない相互の自由なやりとりのなかで気づかされることも多く、リアルで行うコミュニケーションの素晴らしさについて改めて実感したセミナーでもありました。